引きこもるときに聞こえる声

もやもやがたまってくると、何が正しいのかよくわからなくなってきます。
自分の感覚が信じられなくなってきます。


布団にはいって丸まってぬくぬくウトウトとします。
思考をとめるために、マンガに、ゲームに逃避して没頭します。


それでも、いろんな声が聞こえてきます。

  • 「おまえなんて大したことない」
  • 「おまえには何も成し遂げられない」
  • 「おまえは口ばっかりだ」
  • 「おまえはいいかげんすぎる」
  • 「おまえは人の心がわからない」
  • 「おまえは役立たずだ」


居場所なんてないように思えてきます。


外界との接点を絶ちます。
部屋から出ません。電話もメールもしません。
自分に社会の中にいる価値なんぞはないからです。
他人に迷惑をかけてはいけません。
こんな重い状態にある自分につき合わせてはいけません。


人里はなれた奥地で暮らしてみることを夢想したりしてみます。
消えたくなってきます。
別にひとりくらいいなくなっても世の中は回っていくのさ。


自分がいなくなった世界を考えてみます。
でも、そこでは、泣いている人達がいます。


泣いている人達の言葉を思い出します。

  • 「あなたは、もっと自信を持っていい。」
  • 「ちょっと、いまあなたに笑いの神が降臨してたよ?!」
  • 「あなたは、あなた自身が思っているよりも素敵な人だよ。」
  • 「今回の旅は何が良かったって、『XX(※僕の実名)アリます』って感じだよ!」
  • 「XXのことは、評価してるんだけどな〜」
  • 「前に進んでほしい。XXがXXらしくあるために。」
  • 「迷惑をかけられたとか、怖いとは思わなかった。私は、いつかはXXがそこから抜け出してくると知っているから。」
  • 「あなたの、あの時の言葉を支えにして、私は泣きながらでもあのつらい時期を乗り越えられたのよ。」
  • 「XXは、ただXXだっていうこと。」
  • 「私の行動基準は、『大事な人に恥ずかしくない生き方をする』ということよ。」


普段は寡黙な父親も、母親も、
兄も義姉も、やっぱり泣いてます。


閻魔様から説教されます。
久しぶりに会ったばーちゃんに叱られます。


体があったまってきます。
布団から出ます。